asahi.com(朝日新聞社):農水族「利敵行為」「軽く見ている」 鶏卵大会中止要請 - 政治: "自らの権益にしがみつく族議員、その顔色をうかがう官僚、振り回される業界。「日本鶏卵生産者協会」の生産者大会が昨年2月、農林水産省幹部によって再三の中止要請を受けた問題は、そんな3者の、いかにも古めかしい構図を浮かび上がらせる。"
自民党は、日本の農村こそ自分たちの「金城湯池」だと思っていたのに、タマゴ業界から冷たくされたので拗ねている。これは意味深長。
日本の鶏卵生産業界は非常に国際競争力がある。日本の農産物で国際水準並みの低価格で供給されているのはタマゴと鶏肉だけだからだ。これはみんな「専業」であることと、昭和30年代、日本の総合商社が鶏卵インテグレーションに頑張ったからだ(省スペース農業であり強欲地主のボロ儲け過剰利潤を避けられたことも大きい)。おいらが幼かったときは牛肉よりも高かった貴重品であるタマゴがいまやきわめて安価に供給されるようになっている。日本に住みながら農家(地主)にぼられないような食生活をしようと思えばコメ抜きで親子丼を食うこと。これに尽きる。江戸っ子粋人はてんぷらソバのそば抜きを「ヌキ」と言ってよく食べたものだ(要は天ぷらだけを食った)。親子丼も「ヌキ」で食えば粋だし、メタボとも無縁。
閑話休題。自民党の描く日本の農業は、あくまでも「地主」である「兼業農家」の福祉向上が実現する農業。兼業農家は一票格差のおかげで日本の多数派だから、集票を考えれば合理的な選択なのかも知れないが、それでは日本経済と日本農業の将来は暗い。
国際競争力がある先端的なタマゴ鶏肉業界が、自民党と袂を分かちたいと考えていることは、非常に良く分かる。自民党ではニッポンの農業は再生されないと思う。
2 件のコメント:
百姓の希望は、税金長者になること。道路や鉄道用地に、田畑が、買収されることを望んでいる。オイラも、電力会社に鉄塔用地を売ったことがあるけど、あれは病み付きになる。
ま、日本国中で、百姓を一攫千金狙いにしたのが、自民党農政。
そりゃあ、そうだ。真面目に百姓をやって、年収100万、高速に土地が売れれば、億以上。堕落するよ。
山や田圃の中の電柱の「迷惑料」もすごいですね。おいらの山荘地面にも電柱が数センチ懸かっているいるので貰っているけれど、これにくらべたらブログのアフィリエートなんかで貰う金額なんかアホみたいなもの。ニッポンの電気代が高いのも頷ける。
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